咳が長く続いているときには、症状の持続期間が3週間未満の場合を急性咳 3週間以上の場合を慢性咳に分類します。急性咳の多くは、急性上気道炎、またはそれに引き続いて起こる気管支炎後咳嗽症候群です。そのほか、肺炎、心不全、肺塞栓などを考えます。非喫煙者の慢性咳の原因は ほとんどが GERD(逆流性食道炎)、後鼻漏、喘息のどれかといわれています。喫煙者の場合 この3つのほかに喫煙自体の影響や慢性気管支炎などの疾患が加わります。GERD(逆流性食道炎)は、胃液が食道へ逆流することによっておこる病気で、咳のほかには胸焼け、胸痛、げっぷなどの症状があります。一般的には内視鏡で食道のびらん(ただれ)などの炎症所見を確認します。しかしながら、内視鏡的に異常が認められない場合もあり、そのときは 内服治療によって症状が改善するかどうかで判断します。後鼻漏とは仰向けになった場合に鼻水がのどへ流れ込むためにおこることで、鼻炎(アレルギー性)や副鼻腔炎が原因です。喘息の咳は夜間から早朝にかけて悪化することが多く、聴診による診察で雑音を聴取する場合もあります。
長く咳で悩まされている方は、一度かかりつけ医に相談してはいかがでしょうか
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児山 新
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44歳 消化器内科医 当地で育ち、平成18年7月開業しました。3男1女の父です。地域に根ざした医療目指しています。
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